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 水晶体

水晶体は、角膜の内側にあります。角膜と連動して、見えるものをゆがまないように厚みを変えてピントを合わせます。
遠くを見る時は、薄く、近くのものを見る時は、厚くなってみている物が一番はっきりと見えるように自然にうごいています。

この水晶体の老化は、すでに、20歳を過ぎる頃から、だんだんと柔軟性が下がってきて、老眼といわれる近くの物が見えにくくなるのは、40歳を過ぎるころから徐々に始まります。

白内障は、この水晶体がにごる病気です。
透明なレンズ状で、外からの光線を屈折して網膜上にキレイに目に映るものを映し出している器官なので、この水晶体がにごると、景色がかすんで白く見えます。
そして、進行していくと、失明につながるので、早期治療が必要です。
この病気は、先天性、老人性、外傷性などによって、にごってくる時期が違います。先天性の場合は、胎児の頃に母親が風疹などの病気になって、ウイルスによって、胎児にも影響があることでおこります。
片眼性と両眼性があり、成長と共に進行し、早期治療、手術が必要です。
手術後も弱視訓練をして、遠視を矯正していく必要があります。
視力の発達は、早く10歳ぐらいには完成してしまいますから、それまでに、弱視にならないように訓練が必要なわけです。

片眼性の場合、いい方の目で物を見てしまうので、視力のいい方の目をあえて、アイパッチというもので隠して、手術したほうの目を慣れさせるのが一般的です。

近くのものばかりを見ていると、視力が悪くなるといいますが、遠くを見るときには毛様体の筋肉が緩み、チン小帯が水晶体を引っ張ることによって、水晶体は薄くなり遠くにピントが合わさりさります。

近くのものばかりを見続ける生活をすると、この機能がきちんと起こらなくなって、遠くの物がぼけたままになってしまうんですね。
時々遠くのもの、山などを眺めるのが効果的だそうです。


 
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